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◆2007/03/31

 平成19年4月1日、かつて経験したことがないほど大きな路線改編が横浜市営バスで行われました。結果、3月31日を以て、多くの系統が廃止、もしくは他社へ移譲され、横浜市営バスから消えていきました。あまりに数が多くて、とても全部を追いかけることは出来ませんが、その中から個人的に思い入れのある路線を巡ってきましたので、少しだけですが記録と記憶に留めておきたいと思います。

 なお、タイトルに「一番長い日」と付けましたが、今の時点で市営バスが無くなってしまうわけではありません。ただ、今まで無かったほど大きな改編であること、数年後にまた大きな波が来ないよう、これ以上の長い日が来ないよう願って、このタイトルを付けたことをご了承下さい。




 3/31限りで変更または廃止される路線一覧。

 ・4 京浜急行バスに移譲 
 ・10 磯子駅前〜市電保存館を廃止 
 ・11 神奈川中央交通に移譲 
 ・14 鶴見駅西口〜新子安西口を廃止 
 ・17 鶴見駅前〜大黒海づり公園の経路変更 
 ・18 矢向〜江ヶ崎〜矢向三丁目を廃止 
 ・24 路線廃止 
 ・33 あざみ野駅〜たまプラーザ駅を廃止 
 ・38 内路〜大口駅を廃止、六角橋北町〜横浜駅西口を東神奈川駅西口経由に変更 
 ・41 新横浜駅〜川向町折返場を廃止 
 ・42 路線廃止 
 ・47 路線廃止 
 ・54 根岸駅前〜桜木町駅前・海づり桟橋を廃止 
 ・57 浅間町車庫前〜桜木町駅前を廃止 
 ・60 神奈川中央交通に移譲
 ・61 食品団地前〜金沢工業団地を廃止
 ・72 臨港グリーンバスに移譲
 ・73 中山駅北口〜貝の坂間を廃止
 ・81 路線廃止
 ・93 路線廃止
 ・95 路線廃止
 ・96 路線廃止
 ・99 元町〜本町4丁目間を市庁前経由に変更
 ・100 路線廃止
 ・109 桜木町駅前発着を廃止し、すべて横浜駅西口発着に変更
 ・114 路線廃止
 ・120 路線廃止
 ・121 神奈川中央交通に移譲
 ・122 路線廃止
 ・126 路線廃止
 ・127 路線廃止
 ・134 フジエクスプレスに移譲
 ・162(100円バス) 路線廃止
 ・202 岡沢町〜横浜国大前間を廃止
 ・302 港北ニュータウン車庫〜仲町台駅間、港北ニュータウン車庫〜新北川橋間を廃止
 ・303 センター南駅〜新北川橋間を廃止

 これらのうち、廃止される路線をいくつか統合して新設される路線(例、93と100を統合して293系統など)もあり、ちょっと複雑な様相を呈していますので、詳しくは交通局公式サイトの「市営バス路線変更等一覧表」をご覧下さい。




 
 洋光台駅〜新杉田駅、100系統。
 4月から93系統と統合、293系統となり洋光台駅には来なくなります。

 この車、洋光台駅には112系統でやって来ましたが、行先を変更する際に去年廃止された「107 田中 金沢文庫駅西口」なんてのが出て、思わず身悶えていたのは言うまでもありません。(アブナイってw




  
 11系統、桜木町駅〜保土ヶ谷駅東口。
 有名観光地に山手の高級住宅街、狭隘区間を行く名物路線でしたが神奈中に移譲されます。
 また、市営バスの中では比較的遅くまで車掌さんが乗務していました。

 
 最終日限定のステッカー。
 そういえば「平楽線」という呼び方は殆どしませんでしたね。11系統で通じましたから。

 
 事業者変更の案内。
 定期券はもちろんですが「みなとぶらりチケット」も使えなくなります。

 
 というわけで、15時頃の桜木町発の便に乗ってみました。

 桜木町駅の時点で立ち客満載の満員状態でしたが、これはお名残り乗車やマニアが押し寄せたからではなく、お客の多くが「みなとぶらりチケット」を持った観光客や途中住宅地に行く地元の方々といった状態で、これが休日の普段の姿なんです。決して乗客が少なくて廃止になるわけじゃありません。

 この便では途中の乗り降りが多く、結局保土ヶ谷駅まで1時間近くかかりました。JRや106系統なら15分程度で行ける距離なので乗り通す人はいませんが、観光客や地元の足として立派に成り立っています。途中乗降の多さが何よりの証明でしょう。

 
 保土ヶ谷駅にて。

 この便の運転士さん、こちらが撮り終えるまで幕を回すのを待ってくれました。ありがとうございました。他にも「市営バスでの運行は今日が最後になります。明日から神奈中バスの運行になります。時刻が変わりますのでご注意下さい」と丁寧に案内していましたし、おそらく、運転士さんが出来る精一杯の案内だったのでしょうね。

 
 こんな画像しかありませんが、4月から運行を始めた神奈中の11系統「YMATE LINER」。

 専用カラーの新車に他では見られない専用のバス停を導入するなど、市営とは対称的と言ってもいいぐらい、神奈中の力の入れ具合が伺えます。ただ、市営に比べると一回り長い車なので、途中の離合が大変そうですけど。




 
 桜木町駅〜スカイウォーク、109系統。

 系統番号は残りますが、大幅減便に全便横浜駅西口発着となり、桜木町駅には来なくなります。また95系統の廃止により、高速道路(有料道路)を通る唯一の路線になります。

 ちなみに、この車両は109系統専用のいすゞKC-LV280Q、短尺車がメインの横浜市営にとって、このQ尺車はとっても長くて異彩を放っています。また、横浜市営では忘れた頃に、いすゞ+富士重工車が導入されていました。




 
 桜木町駅〜桜木町駅、おでかけサポート「ハマちゃんバス」。

 今までバス路線の無かった地域を結び、その名の通り、お出かけをサポートするためのバスでした。小型の日野ポンチョを使い、実験的要素が強かった路線バスですが、思ったほど利用者が伸びず、今回の廃止となりました。

 いえ、開業初期の運賃100円時代はそこそこ乗っていたようですが、他の路線とバランスを取るために均一210円にした途端、お客が離れたというのは何なんでしょう。




 
 横浜駅西口〜八反橋、96系統。
 81系統と運命を共にします。

 この路線、同じく3/31に廃止される24系統と81系統、4/1から経路変更する38系統、更に系統統合して新設される291系統と複雑に絡み合ってる関係で、経由地など地元の人でないとかなり分かりにくくなっています。私自信、この地域は縁がないのでよく分かっていません。

 というか、95を撮っていたら、たまたま96が来たので撮ったという……(ぉぃ




 
 磯子駅〜追浜、4系統。
 4月からは京浜急行バスに移譲され、これで横須賀市に乗り入れる横浜市営バスはなくなります。

 かつて40系統が大船駅(鎌倉市)に乗り入れていましたが、かなり昔に廃止されています。この4系統移譲で市外まで足を伸ばす横浜市営は、川崎駅西口に乗り入れる7系統のみになります。

 
 夜の追浜発磯子駅行きに乗りました。

 走行ルートの殆どが国道16号線、それも渋滞の激しい磯子〜金沢を通りますので、どうしても定時制に問題がある路線でした。そのせいか、この日もお客は少なく、私が乗った便ではヲタの姿も見られないとちょっと寂しい姿でした。




 そして本日のメインイベント。

  
 横浜駅西口〜市が尾駅、95系統。
 一般型の車両で第三京浜を疾走し、ファンにも人気がありましたが、無くなる時は呆気ないものです。

 
 横浜駅西口、第2バス乗り場21番ポール。
 4月からは109系統のみ発車します。

 20番ポールは3/15まで3系統(06年11月までは東急市03系統も)が発車していましたが既に使われていませんし、また96系統も廃止のため、19〜21番ポールから発車するのは39系統と109系統のみという、寂しい状態になります。

 
 廃止の案内。

  
 途中の梅田橋にて、横浜駅西口行き。
 こうして撮っていると、ヲタ席に座っているヲタ(と思われる)と目が合うのはお約束でしょうか。(笑

 この車両は95系統をメインで使われていた2003年車、ワンステップの日産ディーゼル車です。03年には既にノンステップが標準で導入されていましたが、このグループだけ(多分6台)はワンステで導入されました。他のノンステが95系統に使われることは無かったので、車高など第三京浜走行と関係があったのでしょう。




 その95系統、最終便に乗ってきました。

 普段なら「葬式乗り」はやらないのですが、この路線だけは別。子供の頃、家の都合で毎日のように3系統や東急の川和線(現在、市03系統)と共に乗っていたわけで、当時、私にとってバスといえばこの路線でした。いえ、もっと言ってしまうと、バスヲタの道へ入る原点となった系統といっても差し支えありません。そんな思い入れのある系統が廃止、それもかなり唐突に無くなってしまうのですから、やはり、最後だけはこの目で見ておきたかったのです。

  
 発車前、横浜駅西口ではヲタだけでなく、普通の利用者もカメラを向けていました。
 通りすがりの人が「何でバスなんか撮ってるの?」「バスジャック?」などと言ってましたが。(笑

 運転士の「95系統市が尾駅行き、最終便、発車します」のアナウンスと共に少し遅れて発車、車内は一般の人とたくさんのヲタで満員です。おかげで、久しぶりに“立ったまま”で第三京浜を走るという体験をしました。高速バスでは全員着席が大原則ですが、この路線では昔から立席が認められています。

 浅間下から坂を上り、第三京浜に入る前に「これより自動車専用道路を走行いたします。着席されている方はシートベルトの着用を、お立ちのお客様はつり革、手すりにお掴まり下さい」とアナウンス(テープ)が流れます。もっとも、シートベルトを付けた人は一度も見たことがありませんし、いくらしっかり掴まっていても、もし事故があれば、立っている人は吹っ飛ばされるのは間違いないと思いますが。

 そうそう、その第三京浜を70キロで走行中、おそらく上に架かっている陸橋から、走行中のバスに向かってストロボを焚いた奴がいたのには閉口しました。私でさえ驚いたのですから、運転士さんはもっと驚いたんじゃないでしょうか。どこからか舌打ちも聞こえてきましたし、私の他にも呆れた人がいたと思います。

 途中バス停でも撮影してる人を見かけながら、約45分ほどで市が尾駅到着、運転士がこの便で最後になる旨のアナウンスをした後、車内では拍手が湧き上がりました。それだけ、この95系統を好きな人が多かった、名物路線だった証しと言っても間違いないと思います。

 到着後はプチ撮影会状態。

 
 …………
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 つーか、ヲタ多すぎwww

 私もそのひとりだけど。

 
 こちらこそ「ありがとう」と言いたいです。

 
 この5-4443号車は4月に廃車されました。
 これが最後の仕業だったわけで、ホント、長いことお疲れさまでした。

 撮影会後(笑)、バスは回送車表示にして、クラクションを鳴らしながら港北ニュータウン車庫へと去っていきました。その港北ニュータウン車庫も3/31限りで廃止、同所に所属していた94〜95年車は、上の5-4443号車も含めて廃車、96年車以降は緑、浅間町、港北、滝頭の各営業所に移動となっています。

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 ボクはキミのことを一生忘れない……




 正直言って、まだ納得出来ないことの方が大きいです。いろいろ頑張ったけど、どうしてもお客が少ないので止めますというのなら納得出来ますが、そこそこお客が乗っているのに赤字を出すというのは、どこか経営の仕方が間違っているとしか言えません。特にこの95系統は、お客側から「値上げしても構わない」という意見が出ていたのに、それらを全て無視して一刀両断に斬りつけるやり方には、市民の反発を買うしかないでしょう。

 とは言っても、終わってしまったことを今に言っても始まりません。苦しい現実は確かですが、どうかこの痛みを生かして、市民の足として発展することを切に願っています。



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