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◆2010/10/16

◆天生峠経由シャトルバス
 10年9月、ある方から高山〜白川郷をR360、天生峠経由でバスが走るという情報を教えていただいた。最初に聞いた時、ちょっと待てよと、R360ってすっげー悪路で大型車は通れなかったんじゃね?と疑問に思って調べたところ正にその通り。小型車による運行なのは分かったが、どういう車が使われるかも含めて興味津々。とは言え、運行期間が10/16〜22と短すぎて、とても行けないだろうと思っていた。

 2週間ぐらい前になってから16日に入っていた家の用事が消滅。これ、もしかして天生峠フラグが立ったんじゃないかというわけで、速攻で行きのANA便の飛行機を予約、特割運賃+eクーポンで決済し、払い戻しが出来ない状態にして外堀を埋めて当日を迎えた。と、前置きをして10/16(土)のお話。



 羽田からANA便で富山空港、連絡バスで高岡駅に出て、更に加越能バスで辿り着いた白川郷。加越能バスの終点は白川村の集落、荻町神社前。濃飛バスの乗り場は川を挟んだ向こう側の駐車場なので、ここは徒歩移動。大した距離ではないが何せ行楽シーズン真っ最中の土曜日、天気も悪くないとくれば去年の6月とは比べものにならないほどの人、人、人。

  
 撮ったときはこの程度だったけど、場合によっては橋の上で渋滞が起こるほどの混雑。

 高岡からのバスで白川郷に来た人はほんの数人だけだったが、駐車場は車いっぱい人いっぱい、ついでにトイレもいっぱい。そんな人の波をかき分け、観光案内所―――も人いっぱいだったけど、ここで切符を購入する。天生峠経由のバス、予約してある旨を伝えると、出してきたのは高速バス乗車時によく見かける乗務員さんが持っている座席表。その表にチェックを入れ、「慣れなくてねぇ」と笑いながら出てきた乗車券は、

 
 あれえ? なんか席が指定されてますよ?

 座席指定とはビックリと表をチラ見してみるとどうも3列シートのよう。いったいどんな車がくるのか、気になりながら時間潰しで駐車場内をブラブラ。越後交通や秩父鉄道などの貸切車を見て回ってると、

 

 …………
 ……………………

 うん、とりあえず見なかったことにして、飛騨牛コロッケを食べながらバスを待つw

 
 先ほど見かけたリエッセがバックで進入。
 この辺の車かなと思っていたけど見事にハズレw

  
 「天生峠経由実験運行」の文字が目立つ。

 
 車内は完璧に路線バス仕様のリエッセなので、まぁ狭いこと。

 出発待ちに外国人観光客が「Takayama?」と聞いてくるが、高山まで普通のバスなら50分で行くところをこのバスだと2時間20分かかるわけで、切符を確認してみれば当然ながらこのバスのお客ではない。もっとも、今日はそんな物好きが4人もいるが。

 出発直前に粗品を渡された。中身はというと、

 
 各種無料パンフ類。時刻表はともかくとして―――うん、ホントにそs(やめなさいw
 アンケート書いてくれとのことなので、あとで書いておこう。

 13時40分定刻出発。乗客は4人、さっき表を見た限りではもっと埋まっていたが、多分、途中の天生峠から乗ってくるんだろう。駐車場を出てR156に合流、荻町交差点を左折してすぐに右の細い道がR360、ここを分岐して山道を駆け上がる。この道は途中まで展望台へのアクセス道路、貸切車やシャトルバスとすれ違ってるうちに展望台への道が分かれ、「大型車通行止め」の標識が見えてくると、

 
 いよいよR360の本領発揮。
 (最前席からの画像はヨッシーさんところへ。(ヲイ)

 道幅は1〜1.5車線程度。狭隘路には違いないが、ガチですれ違い出来ない区間はそれほど多くなく、手前でお互いが譲り合えばスムーズに走行出来る―――はずなのだが、どうも最近の乗用車は狭隘路の走り方を知らないらしい。「オマエ、その広い場所で停まれば、スムーズに楽に素早く離合出来るだろっ」と言いたくなる場面が何度も。離合出来る場所を無視して強引に突っこんでくるものだから、その度にギリギリまで寄ることに。おまけに、こちらが谷側になることが多いので路肩が崩れないだろうかなどと結構冷や汗をかくことになるw 先に行かせても挨拶すらしないし、なんだろうな、最近の自家用ドライバーって。

 

 あと、急なヘアピンコーナーを除けばカーブミラーが殆ど設置されてなく、相手を確認出来ずにカーブの真ん中で鉢合わせという場面も珍しくない。まぁ、向こうからすれば「なんでこんなところをバスが走ってんだよ?」と思ってるだろうが、規則上、路線バスというのは何でも優先されるものなんですよ?

 
 運賃表と運賃箱装備のリエッセということで地方の山岳路線バスに乗ってる気分になった。
 あ、いや、路線バスには違いないがw

 
 動画も上げておきます。(MPEG-1、14.5MB)
 小型車とはいえハンドル捌きは忙しい。

 
 標高が上がるにつれて山が色付いてきた。
 もう1週間〜10日ほどすれば見頃かもしれない。その頃にはこのバスは走ってないがorz

 
 いくつかの難所をクリアしながら、白川郷から40分ほどで天生峠に到着。

  
 ここで乗降扱いと休憩、高山からのバスと行き違いの交換をする。

 
 紅葉が見頃の頃、また来たいなぁ。

 
 この1週間のために設置されたバス停。
 乗客じゃない人が興味深そうに見ていたのが印象的だった。

 ここで降りる人はいないが乗ってきた人は5人、計9人になった。男性4人に女性5人、女性はグループ客で男性は私も含めて全員単独行なのが面白い。バスを撮っていたのは私だけで、どうやら他に体験乗車の乗りバスヲタはいなかった模様。

 時刻表上では白川郷・牧行は14時10分発、こちらの高山行は14時20分発となっているが、その辺は割とアバウトらしく「じゃあ、行きますか」な感じで同時発車。雰囲気は白川村側と殆ど同じの1〜1.5車線、排気ブレーキを轟かせながらソロソロと降りてゆく。

  
 こんなヘアピンカーブも何個所か。

 カーブで右に左に振られているうち、だんだん気持ちよくなってきてしまいついウトウト。気が付くと山から下りてしまったのは残念だけど、こういう山道で左右に揺すられながらの居眠りもバス旅の楽しさのひとつ……だと思うよ?……多分?w

 麓まで降りると元田の集落、先ほどまでの山岳国道はなりを潜め、集落の中を行く長閑な国道に変貌する。そのまましばらく進むと14時55分、香愛ローズガーデン到着。ここで1人が下車。時間があるらしく、トイレ休憩を取るとのことなので私も降りてみる。

 
 あー、ここは携帯でしか撮ってないや。

 トイレから戻ったあとに運転士さんと少しだけ会話。労う意味も込めて「すごい道ですね」と言えば、帰ってきた言葉がイカしてました。曰く「僕ら、昔の安房峠を知ってますから。それと比べたら車は少ないしバスも小さいから楽ですよ」とのこと。激しく納得すると同時にずっと運転を見てきた身からすれば、このひと言は格好良すぎですって。

 まぁ、確かに昔の安房峠は凄かったらしいですから。

 

 高山本線の踏切を渡るとR471。宮川と高山本線と絡みながら進んでるうち、いつの間にかR41と合流。狭隘区間も終了して、ここから先はトラックもびゅんびゅん走る幹線国道をスムーズに行く。飛騨古川駅で3人(多分)下車したあとも順調に進めば、

 
 15時57分、終点の高山バスセンターに到着。

 狭隘路線成分たっぷりのこの路線、乗りバスヲタ的に楽しいのは言うまでもないが、他にも今回は少し早めだった沿線の紅葉も見事のはず。自家用車でないと行けない天生峠、天生県立自然公園への足としても、今年だけ、それも短期間の運行だけでは絶対にもったいないので来年以降の運転も望みたいところ。とりあえずアンケートには「天生峠の紅葉が見たいから、平日は無理でもシーズンだけでも走らせて欲しい」と書いておいた。果たしてこの望みは届くかどうか、来年の動きに注目しておこう。

 というか、また乗りたいだけなんだけどねwww

 「天生峠シャトルバス」(濃飛バス公式)



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