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◆はじめに

 2008年5月、JRバスグループから「高速バス乗り放題きっぷ」という企画切符が発売された。最初に発表になったとき、正直言って「連続6日間」という有効期間を持て余すのは確実だったし、各JRバス間でも温度差があるのか、乗れる路線に偏りがあって、あまり興味は持てなかったし買うつもりもなかったのだが…………

 
 気が付くと手元にあったりするwww

 と勢いで買ったものの、なかなか気分は盛り上がらず、いっそのこと払い戻ししてしまおうかとも考えたが、利用期間が始まり、多くの人のレポを見るにつれ、やっぱり無性に出かけたくなったというのが全ての始まり。休みは取れないので金曜夜から日曜日までの3日間を使い、とりあえず強引にコースを決めて強引に予約を入れて強引に発券してくると、あら不思議、それまで殆ど盛り上がらなかった気分だけど、ここで一気にテンションが上がってきた。

 そんなわけで迎えた6月27日。ただただバスに乗るだけの3日間が始まる―――




◆乗車バス一覧

 3日間で乗車したバスの一覧表。番号をクリックすると該当記事までジャンプします。

No. 日付 愛称 乗車区間 運行会社
1 2008/06/27 ドリーム京都81号 東京駅八重洲口〜京都駅烏丸口 JRバス関東
2 2008/06/28 出雲エクスプレス京都1号 京都駅烏丸口〜出雲市駅 西日本JRバス
3 2008/06/28 スーパーみこと 出雲市駅〜広島駅新幹線口 一畑バス
4 2008/06/28 瀬戸内エクスプレス14号 広島駅新幹線口〜高松駅 JR四国バス
5 2008/06/29 高松エクスプレス大阪10号 高松駅〜大阪駅桜橋口 JR四国バス
6 2008/06/29 東海道昼特急大阪84号 大阪駅桜橋口〜東京駅八重洲口 JRバス関東

 以上6本。普通運賃で正規に購入すれば約32,000円ほど。乗り放題きっぷは20,000円なので元は取れている。
 尚、いずれも2008年6月時のもの。7月以降、ダイヤと運賃が変更になっています。




◆2008/06/27

No.1 東京駅八重洲口〜京都駅烏丸口 ドリーム京都81号【JRバス関東】
 6/27夕方、仕事を早めに切り上げ(敵前逃亡とも言うw)、いったん帰宅する。普段よりちょっと多い荷物をまとめ、風呂に入って気分転換をしてから改めて出発。大船乗り換え、東海道線の普通列車で東京駅へ向かう。東京には21時30分到着。

 同じように「乗り放題きっぷ」を使い、同じように今日から出発する倉庫番さんの東京到着予定は21時50分、こちらの出発時刻は22時10分。ハッキリ言ってかなり微妙なところだし、どうなるかなと思っている中、22時過ぎ、八重洲口1〜3番乗り場に3台のバスが入ってきた。

 
 前からドリーム大阪1号1号車(西日本)、同2号車(関東)、ドリーム京都81号(関東)の順。

 何年か前までドリーム大阪と言えば少なくても3〜4台、週末など多い日には7〜8台のバスが連なっていて、エアロキングやネオプランスカイライナー、ヨンケーレモナコがメインになる中、後ろの方には古いパンダ顔のエアロクイーンが混じっていたものだけど、今は金曜夜と言えども2台だけ。しかもエアロキングばかりで今ひとつ華やかさに欠けてしまう。

 もちろん一番の理由は青春ドリームやメガドリーム、レディースドリームなどに便が分散され、お客もそれぞれに分散されたのが大きいけれど、中には「単に違法じゃない」だけの脱法ツアーバスの影響も大きいだろう。Googleで「高速バス」で検索をかけると、結果に出てくる大量のスポンサーリンクが、この脱法ツアーバスだから。

 
 21時08分過ぎ、改札を受けて乗り込む。
 乗り放題きっぷを見せて、分かりやすいように「一番下です」と指さしておく。

 22時13分出発。扉開閉ブザーと「発車します」の自動音声が流れてドアが閉ま―――らないっぽく、ブザーが鳴りっぱなし。(笑) そのまま数分間鳴り続け、どこをどうしたのか「ガコン」という音と共にようやくブザーが鳴りやんで発車。

 久しぶりのドリーム号、久しぶりのエアロキングということで、すっかり忘れていた重大なことを動き出してから数分で思い出した。いや、思い出したと言うより無理矢理認識させられたこと、それは「キングの夜行は酔うんだよorz...」。昼間の便なら外を見てれば気にならないのだが、夜行便でカーテンもびっちり閉じられ、首都高のゴーストップと2階建てバス独特の揺れに身を任せてると、あっという間に頭がクラクラしてくる。とりあえず、東名に入って走りが一定になればすぐに治まるものだが。

 詳細な車内放送の後に消灯。そういえば、昔は車内設備の案内はビデオで流していたっけ。それもちょっとしたPV風の作りになっていて、ミュージックと共にタコメーターの針が跳ね上がり、ヘッドライトが灯り、動き出すエアロクイーンの姿のビデオを見てワクワクしていたのを思い出す……のは古いバスヲタかw このビデオ、もう一度見たいな。

 
 23時50分、トラックに囲まれた足柄SAで開放休憩。
 うるさいぐらいに「他のバスと間違えないように」のアナウンスが流れる。

 乗客の開放休憩はこの足柄SAだけ。確か昔は夜中にも開放してくれたはずだけど、いつからクローズドになったんだろう。私鉄系のバス会社より多めの休憩がJRバスの特徴だったんだけど。

 足柄を過ぎれば本格的にお休みの時間。基本的にシートを倒すと寝られない人なのだが、前の人もフルに倒してるし、このままだとキツイのは確かなので、私もシートを倒すことにする。が、久しぶりのドリーム号(しつこいってw)、どれぐらい久しぶりかというと、シートを倒そうと肘掛けのボタンを押したら「バン」という音と同時にレッグレストが跳ね上がり、思わずびびったと言うぐらいに久しぶりということで。(ぉぃ

 とりあえずフットレストは使わず、前のシートの下に足を伸ばせば楽っぽいと試行錯誤しているうち、いつの間にかウトウト。三ヶ日で停まったのは何となく覚えているけど、出発したのは全然覚えていないというレベルまでは寝ることが出来た。

 ふと気がつくと既に室内灯が点灯している状態。どうやらかなり早く着きそうと思っているうち、

 
 5時45分、京都駅烏丸口に到着。

 完璧に熟睡したわけじゃないけれど疲れはそれほどでもなく、思っていた以上にスッキリ。変な唸り声を発するオヤジもいなかったし、なかなか快適な一晩だった。正直、ちょっと敬遠していた夜行バスだけど、また乗るようになるかもしれない。

 
 前の車がいなくなったので最後にもう一枚。
 D674-05507、JRバス関東。

 おまけ。

 
 後からやってきた中央ドリーム京都81号は西日本JRバス。

 さて、せっかくの京都だし、東寺にでも行ってみますかね。




◆2008/06/28

 次のバスまで1時間半以上。せっかくここまで来て時間もあるんだし、駅から近いそれっぽい場所ということで東寺までぶらぶら歩き、五重塔を眺めつつ周辺を一回り。別に中に入るわけじゃないけれど、早朝のお寺というのはやっぱり何とも言えない雰囲気を纏ってるのは間違いなく。夜行の高速バスで一晩かけて来たからこそ感じることが出来るものというのは絶対にあると思うし、うまく言えないが、この辺の感覚は大事にしたいと思う。飛行機や新幹線ではまず感じない、感じなかったものだから。

 適当に回った後、駅に戻り、駅前のローソンでお茶と朝食を調達してからバス乗り場に向かう。

No.2 京都駅烏丸口〜出雲市駅 出雲エクスプレス京都1号【西日本JRバス】
 

 JRバス公式や検索などで事前に調べた結果から、てっきりスーパーハイデッカー(以下SHD)のエアロクイーンが来るものだと思いこんでいた。ところが、出発10分前になって完全に予想外の車が姿を現した。

 
 647-8979、日野セレガ。

 乗り込むとまだ新車の匂いがプンプン。調べると、どうやら6月中旬に登録されたばかりの車のようで、代わりにそれまで出雲EXP京都で使われていたエアロクイーンは戦線離脱、お役ご免になったらしい。確かに新車は嬉しいけれど、見ての通り、普通のハイデッカー。個人的にはやっぱりSHDに乗りたかったという思いが強い。まぁ、トイレや乗務員仮眠室が半地下タイプなので、後部に仮眠室があるタイプのようにシートピッチが狭いという弊害はないけれど。

 定刻に京都駅を出発。まずは名神高速に入り、名神大山崎と名神高槻でそれぞれお客を拾った後、車は中国道へ進む。中国道をバスで走るのはずいぶんと久しぶりのことで、あの時は大阪から中国ハイウェイバスで津山に向かい、津山から一般路線の中鉄バスで岡山へと乗り継いだのを思い出す。まだ大阪〜岡山の高速バスがなかった頃のお話。

 西日本JRバスらしい落ち着いた走りで淡々と中国道を進み、9時20分頃に安富PAに到着、休憩。

 
 こうして見ると、このスタイルにこのカラーは案外と似合ってると思う。
 特に固定窓とグリーンガラスが全体を引き締めてる感じ。

 このPAは高速路線バス定番の休憩地らしく、ちょっと離れたところに大阪から松江・出雲に向かう「くにびき」が一畑バスと阪急バスの2台立てで停まっていた。更に続けてこんなのも入ってきた。

 
 大阪梅田から三次に向かう阪急バス。
 西工ネオロイヤルとはいえ(ヲイw)、SHDなのは羨ましい?

 休憩後も相変わらずマターリとした走り。おかげでさっきの阪急バス三次行きにあっという間に抜かれていく。別に急いでるわけじゃないし、むしろ早着されても困るだけだし、何より安全が一番なのは間違いないが、少々マターリしすぎなのと夜行疲れが加わって速攻で寝落ちしてしまう。

 
 気がつくと1車線の対面通行になっていて、いつの間にか米子道に入っていたらしい。

 
 しばらくすると車窓から大山が見えてきた。

 安富PAからちょうど2時間。大山PAで二度目の休憩に入る。

 
 モニタに現在地が表示される。

 画像ではちょっと分かりにくいが、最新の車らしくシートはクレイドルシートになっていた。各座席に電源コンセントを持つ優れものだけど、フットレストはレッグレストと一体で使うように設計されてるらしく、フットレストだけを使おうとすると足の置き方に悩んでしまうのが難点か。あと昼行便で使うなら、簡易なもので構わないから出来ればテーブルも欲しいかなと。

 
 大山と共に。つーか、照明が嫌な位置に立ってるw

 米子道を降りた後は山陰道に入り、少し早めに松江駅に到着。玉造と宍道は山陰道上のバスストップを経由し、最後は国道9号線で出雲市駅に向かう。R9で少し流れが悪かったものの、出雲市駅には時刻表より10分早い13時05分に到着。あれだけゆっくり気味に走って早着だから、かなり余裕を持たせたダイヤ設定なんだろう。

 
 運転士さんはワンマンで5時間30分の行程。
 乗客は「お疲れ様」「お世話様」と声をかけて降りていき、運転士さんは「ありがとうございました」と応えていく。

 
 雨の出雲市駅。
 これ以降、雨に悩まされることになる。

 って、土砂降りなんですけどwww




 今度の接続時間は1時間30分。どこか行くには何となく半端な時間だし町中歩くにも土砂降りの雨で、とてもそんな気にはなれずということで、駅構内の食堂で昼食タイム。その間、雨は更に激しさを増し…………

No.3 出雲市駅〜広島駅新幹線口 スーパーみこと【一畑バス】
 

 乗車券から一畑バス便だというのは分かっていたが、特急便のスーパーみことならSHDが来るものと思っていた。実際、駅前ロータリーにはガーラのSHDが停まっていて、てっきりそれが来るんだと思っていたが、よく見るとボディには「大阪−出雲市」の文字。なんてことはない、これはさっき安富PAでみかけた「くにびき号」だったわけで。

 で、結局やってきたのは旧型ガーラHD。出雲EXP京都といい、どうやらSHDにはとことん嫌われてる?

 
 2週間前の広島駅にて。
 JRバス便なら普通便でもSHDが来ることだってあるのに……

 雨が酷いのでスナップは諦め、さっさと乗ってしまう。乗るときに切符を見せると「指定券は降りるときに貰いますから」と言われ、乗り放題きっぷの改札印のところには押印ではなく、運転士さんの手書きになったのも私鉄便らしい。

 定刻に発車し、先ほど通ったR9の旧道を戻るような形で進む。どの辺で山側に入っていくんだろうと思っているうち、神立橋の手前でプイと突然に右折し、

 
 いきなりこんな道になったw

 以後、斐伊川の堤防上に造られた道を進む。東京発!冴えない日々さんのレポートでもがあったように、とても高速バスが走るような道とは思えず、しかも対向車が結構あって慎重なハンドル捌きで進んでいく。何せガードレールもないし、一歩踏み外せば堤防から転げ落ちるのは確実、というか私の車幅感覚では完全に道から外れてるんですけどwww

 この堤防上の道が終わると国道54号線に合流、三次までR54のお世話になる。

 このバスは予約制の座席指定制だが、最初の停車地の下熊谷バスセンターで早くも2人下車。降りる際、普通の路線バスのように運賃箱にお金を入れている光景は高速バスという点で見れば少し違和感あるが、この路線、元を辿れば旧国鉄バスの雲芸線が発展したものなわけで、ルーツを考慮すればこういう地元民の短区間利用も考えられているんだと思う。と思った時点で、ならばここは特急便ではなく普通の「みこと」の方が面白かったかもと考えたり。

 
 国道54号線の山越え。

 R54はタイトなコーナーこそ無いが、それでも100R程度のコーナーが連続し、区間によっては民家が一軒もない場所もありで、思っていた以上に山深い場所を走り、赤名に着く。いかにも国鉄バスの自動車駅といった感じな赤名駅の雰囲気に、思わず「降りてぇw」となるのはご愛敬か。

 赤名を過ぎるとバス停には「備北交通」の文字が見え出す。一瞬、もう広島県かと思ったが県境は赤名トンネル内にあり、備北交通のバスは県境を越えてやってくるのが分かる。

  
 道の駅、布野で休憩。こちらが着く頃、ちょうど出雲市行きのJRバスが出て行った。
 この位置の行先表示器は関東だとオレンジ色のリムジンバスを思い浮かべる。

 ここの時点で「15分遅れ」との説明があり。途中に道路渋滞は全くなかったにも関わらず遅れているというのは、それだけ天候が悪くて、それだけ慎重に走っていたという証拠でもある。

 三次市内で先程の赤名に行く備北交通のバスとすれ違ったりしながら、ようやく中国道に入る。途中でいかにも廃線跡っぽいものが見えたのは三段峡に向かっていた可部線の線路跡か。

 ところで、中国JRバスや広電バスとスライドする際には挙手していた運転士さんだが、石見交通のバスとスライド時には完全に無視だったのは何か訳ありなんだろうか。いや、単に共同運行の路線が無くて付き合いがないだけかもしれないが、なんか気になってしまった。まぁ、下衆の勘ぐりと言われれば何も言えない。(ぉぃ

 
 広島駅到着は20分遅れの18時11分。
 広島BCからの渋滞が酷く、次のバスまであまり時間がなかったのでちょっと焦った。

 すぐの乗り継ぎになってしまうが、どうやら飲み物買うのとトイレに行く時間はありそうだ。




 定刻通りだと乗り継ぎ時間は45分。夕方の広島市内の渋滞を考えると「お前はバカだろ」と言われそうな乗り継ぎ時間だが、これはあくまでも広島駅で乗り継いだ場合。紙屋町の広島BCで乗り継ぐなら1時間10分になるし、もしスーパーみことが大きく遅れるようならBCで乗り換えるつもりでいた。まぁ、実際にはちょっと焦ったものの広島駅でも20分ほどで乗り継げたわけだが。

No.4 広島駅新幹線口〜高松駅 瀬戸内エクスプレス14号【JR四国バス】
 

 ご覧の通り、この便の指定券はマルス発券。乗り継ぎルートの関係で広島に乗り放題きっぷを使ったヲタが集結したせいか、2週間前に広島のスワロートラベルで発券してもらった際、受付のお姉さんがやたらと手慣れていて、こちらが何も言わないのに「席は1番?」と聞いてきたせいwww

 既に1番は予約済みだったため2番になったのだが、この対応には危うく吹き出すところだった。てゆーか、お前らどんだけ広島に集まって、どんだけ前方指定してるんだと。おかげでもし次があるのなら、今度は広島で全て発券しようと思ってしまったじゃないか。(何w

 
 10分前に入線。私以外は全員女性。

 って、今気がついたのだが、後ろのバスプールにJRバス関東のエアロキングが停まっているのが分かる。JRバス関東は6月いっぱいで「ニューブリーズ」から撤退してしまったため、今はここでJRバス関東車を見ることは出来ない。いや、この時はそんなことを綺麗さっぱり忘れていたのだが。

 
 せっかくなので、去年撮ったのを再掲しておく。

 乗り込むとシートが少し違うのに気付く。補助席が無く、4列でも隣席との間には肘掛けがあり、シートバックにはかなり立派なテーブルが備え付けられている。足元に目を移せば棒状とはいえフットレストがあり、更に壁面には電源コンセントが装備され、ちょっとグレードが高い車。とは言っても見た目と座り心地は従来車とそれほど変わらず、関東の楽座ほどではない。車の見た目は古そうだけど、もしかして新しい車なのかと車番を見れば「644-0960」とあり、ありゃ、見た目通りの古い(といっても2000年車だが)車。この辺の関係ってどうなってるんだろう。

 定刻18時35分に発車したものの、広島BCまでの道が大渋滞。ゴーストップを繰り返し、場合によっては完全に止まったりしながらBCまで30分以上を要してしまう。何もなければ10分もかからない距離なのに。

 広島BC、不動院、中筋駅と停まりながらお客を拾い、ようやく山陽道へ。ここまででだいぶ遅れてしまったせいか、それまで乗ったバスとは大違いでアグレッシブに走ること走ること。右側車線をキープし、先程の布野で見かけた貸切車や「大阪駅」と表示された西日本JRバスのエアロキングをあっという間に追い抜いていく。って、このキング、まさか広島を45分前に出た「山陽道昼特急広島10号」じゃないだろうな。

 トラックを抜くために右側車線に出ると後方から激しいホーンの音。走行車線に戻ると、追い抜きざまに再び激しくホーンを鳴らしていく見るからにDQNクラウンが1台。よく最近の若い人たちは車に興味を持たなくなったと言われるが、こういうことも関係してるんじゃないかと思ったり。こういうDQN車がいる限り、迂闊に「車が好きだ」なんて言おうものなら、コイツらと同類と思われる可能性が高いし。

 なんてことを考えているうち、バスは倉敷JCTから瀬戸中央自動車道に入る。またかよと言われそうだが瀬戸大橋をバスで通るのも、これまた激しく久しぶり。瀬戸大橋開通当初、岡山・倉敷〜高松に高速バスが新設されてすぐに乗りに行って以来だと思う。この路線、瀬戸大橋をモチーフにした各社共通のボディカラーで、当初は本数も結構あったのだが鉄道やフェリーに勝てず、すぐに廃止されてしまったっけ。その後、明石海峡大橋が開通して高速バスの多くがそちらに移り、ますます瀬戸大橋を通る高速バスは廃れてしまったわけで。

 いったん高速を降りて坂出駅に立ち寄ってから今度は高松道を通り、高松中央インターBT、ゆめタウン高松で多くのお客さんが降りる。降りる際に殆どの人が運転士さんから無料駐車券を受け取っているあたり、高松ではパークアンドライドが大いに普及していることが伺える。

 
 県庁通りまでで他のお客さんは全員降りてしまい、

 
 22時35分、広島市内の遅れを残したまま20分遅れで高松駅着。
 駅前まで乗ったのは私だけだった。

 今日中に高松を発つバスは名古屋行きのみ。私も今日はホテルに泊まることにする。

 
 ダイヤモンドサービスの伝家の宝刀(え?)を使って全日空系ホテル。
 さすがに3月の時とは違い、アップグレードはなし。

 で―――

 
 何気なくテレビのスイッチを入れたら、こんなのやっていて吹いたwww




◆2008/06/29

 殆どの人が高松と言えば讃岐うどんと連想されると思われるし、好きな方であれば朝からうどん屋巡りを行うだろうというのも簡単に想像できる。が、生憎、私は柔らかめのうどんが大好きなので、この讃岐うどんがどうしても食べられない。それどころか「讃岐うどん」と聞くと、おそらく対極に位置していると思われる「伊勢うどん」を久しぶりに食べたくなってしまうのである。いや、高松にいて伊勢うどんを思い出すというのは高松の人に対してえらく失礼な話だが。

 というわけで、コンビニでおにぎりを買ってからバス乗り場へ向かう。

No.5 高松駅〜大阪駅桜橋口 高松エクスプレス大阪10号【JR四国バス】
 

 瀬戸大橋経由だった頃の高松〜大阪線は一日数便しかなかったが、明石海峡大橋や高松道が開通すると、まるで雨後の竹の子の如く大増殖。切符を見てお分かりのように、朝8時発で既に10号という番号になっている。しかもこれはJRバスグループが運行する「高松EXP大阪号」に限っての話で、阪急バスと四国高速バスが運行する「さぬきエクスプレス大阪号」はこの番号中には含まれておらず、結局、両便を併せると1日36往復という大所帯になる。更にこれとは別に「たかなんフットバス」も高松と大阪を走っており、この区間の需要の多さが分かる。

 
 バスは10分前に入線。このバスも女性客が圧倒的に多い。

 
 高速バスネット発券のため、席は中程の5A。

 
 昨日乗ったバスとは違い、隣席アームレストなし、補助席あり、テーブルも簡易型。
 ちなみ5番列でも補助席には「4」の番号が。

 車番は644-3953、昨日の車より新しいが車内設備は少し劣る。

 昨日とは全く逆の光景、ゆめタウン高松、高松中央インターBT、高松道上にある各BSで数人ずつお客さんが乗り込んでいく。面白いのはお客さんの殆どが中年女性のグループだということ。これが普段の休日の姿なのか、それとも特異なものなのか、一介の旅行者には判断できないが、「お連れ同士の会話は周りに配慮してくれ」とアナウンスが流れたところを見ると、少なくとも珍しいことじゃないのだろう。というか、こんなアナウンス(肉声、テープ共にあり)を聞いたのは初めて。このアナウンスが効いたのかは分からないが、車内は話し声は聞こえるものの比較的静か。ただし、乗客の殆どが中年女性ということで車内は激しく化粧品臭い。

 …………いや、マジで気持ち悪くなってしまい勘弁してくれw

 昨夜はぐっすり寝たはずなのに激しく襲われた眠気に対抗できず、淡路島に渡る大鳴門橋は完全に夢の中、気がつくとバスは室津PAに停まっていた。何となく怠かったので車内でそのまま過ごす。

 
 出発してすぐに明石海峡大橋を渡り本州へ戻る。
 バスの前方には関西空港行きの四国高速バスが走っていた。

 橋を渡り、阪神高速に入ると全くもって予想外なことが待ち構えていた。ずっと前、徳島から大阪駅行きの西日本JRバスに乗ったときはそのままずっと阪神高速を走ったので、今回もそのルートだろうと思い込んでいたら、いきなり京橋出入口で降りてしまいびっくり。どれぐらい驚いたかというと、一瞬とはいえ「間違えて三宮行きに乗っちゃったか?」、「東神戸大橋? どこだよそれ?」と思ったぐらい。

 後で知り合いの方から教えていただいたのだが、阪神高速神戸線をそのまま行くのより、ハーバーハイウェイから湾岸線を通った方が渋滞が少なくて済むしスムーズに走れるとのことで、調べてみると湊町BTに寄るようになって経路変更が行われたみたいで、なるほどと納得。

 図らずも、というか私の不勉強で初めての区間を走ることになったが、これはこれで面白い。同じ「湾岸線」という名前でも首都高湾岸線とは雰囲気がまるで違うのが分かる。バスはバスで、昨日の広島からのバスと同じようにかなり激しく速度を上げるので、JRバスグループの中でも四国は飛ばす方なのかしら、なんてことを考えてしまう。

 天保山JCTから大阪港線に入り、しばらくすると阪神高速に直結した湊町BT。ここで乗客は半分ほどになり、BT内をグルッと回ってから再び阪神高速へ。梅田出口、有名なビルの中を道路が通っているのを横目で見ながら、あっさりと大阪駅桜橋口到着。と思いきや、ターミナルに入るのに大阪市営バスとタクシーがめっちゃくちゃ邪魔になるのは相変わらず。なんかあるんでしょうかね。

 ま、それはともかく、運転士さんの頑張りで(ヲイ)15分ほど早着。おかげで今回の旅の中で、一番の難関があっさりクリアできた。(え?




 定刻では高松からのバスが到着するのは11時35分。そして次に乗るバスの発車時間は12時10分。乗り継ぎ時間はわずか35分、しかも広島のように逃げ道一切なしの状況。ちょっとでも何かあれば一発アウトのギリギリの中、JR四国バスの運転士さんの頑張りで全く問題ないどころか、余裕ありすぎで乗り継ぐことが出来た。

 何て言うか、もし何かあったとしてもどうにかなるだろうし、あればあったでそれもまた楽しそうと思ってしまう私のネタ体質が全ての原因。よって、ちょっとだけ残念かもという気持ちもあったのはここだけの話w

No.6 大阪駅桜橋口〜東京駅八重洲口 東海道昼特急大阪84号【JRバス関東】
 
 いよいよこれがラストの便。
 特に希望無しで高速バスネット発券すると、だいたいこの辺の席になるのが分かった。

 ドリームや昼特急の場合、乗車券に運行バス会社が記載されないので、関東車が来るのか西日本車が来るのか分からずにちょっとドキドキ。行きのドリームで関東車に乗っているからここは西日本車希望、出来ればネタでこの車が来ないかなと言ったところなのだが……

 
 やって来たのはJRバス関東の2005年車、D674-05504。
 行きに乗った車と同一仕様の同一グループ車。

 乗り込む際に西日本JRバスの運転士さんの切符チェック。こちらも慣れてきたので一覧表の該当便を指さして「これです」。私程度の乗車本数でさえ運転士さんは探してしまうのだから、一覧表フルに乗ってる人などは探すだけでも大変だろうななんて思う。

 チェックの後はトランクに荷物を預ける。エアロキングに限らず、ダブルデッカーの車内荷物棚は本当に申し訳程度のものしか置けないので、出来る限り荷物は預けてしまうのが吉。でないと足元が自分の荷物で溢れかえることになり、えらく窮屈な思いをしてしまう。斜め前のお兄さんが正にそのパターンに陥っていたり。

 
 前方席はほぼ満席。
 前の人が見ている雑誌が気になってしまったのは言うまでもなくw

 ちなみに乗り込むとき、6番付近で決まって頭をぶつけるのは床が少し盛り上がってるせいか?(笑

 私の隣を含めて5番以降はまだ空席の状態。じっくり確認したわけじゃないので詳細は分からないが、驚いたことに後部3列の女性専用席も5〜6人乗ってる模様。話を聞く限りではガラガラが多いという女性専用席、実際、7月からはそれまで9席だったのが3席に減らされたわけだが、この便に限っていうなら、それでは足りないことになる。

 千里ニュータウンで結構なお客が乗り込み、名神高槻、名神大山崎、そして京都深草で私の隣も埋まりほぼ満席になる。ただし、後ろの6Cと6Bは空席のまま。6Bはあの席なので空いてるのは当然だが、ラッキーというかせっかく後ろに人がいないので、ここは遠慮無くシートを倒させてもらおう。

 雨の中、バスは東に向かってひた走る。久しぶりに乗る東海道昼特急だが、昼特急っていつからこんなアグレッシブな走りをするようになったんだろう。雨の音が激しく聞こえる土砂降りでも、お構いなく右側車線をキープしたままでちょっと前からすれば考えられない走り。いや、ここはバスの速度が上がったと言うよりもトラックの速度が下がったと考えた方がいいのかもしれない。トラックに標準装備されている速度制限装置はバスには装着されていないから。

 大阪を出発してちょうど2時間で養老SAに到着、ここで約20分の休憩。降りるときにはまだ我慢できた雨だが、トイレに行って一服して、さて戻ろうとすると、

 
 ちょwwwとんでもない雨になってるwww
 しかもバスはあんな遠いところだし。

 覚悟を決めて猛ダッシュで戻ってもずぶ濡れ。養老SAは食べ物が充実しているので、上り昼特急に乗ったときはここでの買い食いが楽しみのひとつなのだが、この雨では戻る際に食べ物まで濡れてしまうのは確実で、それも叶わず。東海道昼特急は7月から新名神を経由することになり養老SAは通らなくなってしまうので、正直、少し悔いが残った。まぁ、中央道昼特急となぜか横浜昼特急は名神経由なので、こちらに乗れば問題ないのだが。

 相変わらず右側車線キープの走りの中、車内は話し声ひとつ聞こえず、殆どの人が寝てるっぽく、それはそれは静かなもの。そんな時にいきなり鳴り出す自分の携帯の着信音。静まりかえった車内に響く「あした、ラブレター」は、これなんていう羞恥プレイ状態www マナーモードにし忘れていた自分の自業自得というか、マイナーなゲームだし知る人はいないだろうと楽観的に考えれば問題なしというか、せめてもの救いは「きゅるるんkissでジャンボ♪」じゃなくて良かったというか。(ヲイ

 うつらうつら寝たり起きたりを繰り返してるうち、エンジンブレーキがかかり三ヶ日ICを出る。

 
 16時過ぎに三ヶ日センター着。
 ここで休憩させてくれと願うヲタは多いだろう。

 ふと横を見ると、

 
 なぜかJRバス関東のボルボアステローペががが。
 そういえば2年前に京阪神昼特急で乗って以来、ボルボ車には乗ってないなと。

 ここで運転士さんが西日本JRバスの人からJRバス関東の人に交替。国鉄バスからJRバスに変わった頃、こういう風に他社のバスを運転することに対して当時の運輸省からクレームが付いたのも、もう昔話か。

 出発後、再び三ヶ日ICを通り、すぐに浜名湖SAで休憩になる。

 
 東名ハイウェイバスと一緒に休憩。
 時間からして名古屋からの特急60便か。

 休憩時間は15分ほどで出発。運転士さんが代わったことで走りがどうなるかを注目していたのだが、これがまぁ、さっきの再現ビデオを見ているような全く同じ走り。右側車線キープでガンガン突き進みながら、東名浜松北、東名静岡、東名富士、東名御殿場と進んでいく。いずれも降車客はないが、それでもバスストップやIC横のバス停に入っていく。静岡や御殿場の出口渋滞に巻き込まれると悲惨なことになる昼特急だが、今日は天気も悪いせいかどこもスムーズに流れたのは嬉しい。

 浜名湖SAから2時間ちょっと、最後の休憩地足柄SAに到着。

  
 ここまで来ると帰ってきたなと思ってしまう。
 もっとも、日によってはここから先が渋滞で大変だったりするのだが。

 足柄からの山下りはそれまでと走りが一変、正にこれこそ私の記憶にあるJRバスの走りで一番左の車線をゆったり進む。この区間は急な下り坂でコーナーも多く、また東京が近づいてることで変な車も多いので、こういう走り方が無難なところ。私も自分の車でJRバスの後ろをゆっくりと付いていったことがあるし、って、単にバスが見たかっただけの話だが。(笑

 ただ、ゆっくりしすぎたせいか他のトラックはもちろん、「渋谷・新宿」と行先表示した京王バスにもあっさりと抜かれていく。東名で京王のバスを見るなんて少し前ならとても考えられなかったことだけど、今は「渋谷新宿ライナー静岡号」や同「浜松号」のおかげで特別珍しいことじゃなくなった。

 山下りが終わると走りは回復。(笑) さっき抜かれた京王バスをこれでもかという感じで抜き返す。が、こちらは東名厚木に停車するためバスストップに入ったところで再び抜かれ、以降、その姿を見ることはなかった。それにしても、しばらく乗らないうちに東名厚木や東名大和にも停まるようになったんだな。

 東名江田で何人か下車。私もここで降りた方が早く帰れるのは分かっているが、時間はまだ早いし今宵は渋滞もないみたいなので、このまま最後まで付き合おうと思う。東名向が丘でも下車客あり、そのまま東京料金所を抜けて首都高へ。すれ違うJRバスはどこ行きだろうと思いながら、

 
 20時20分、少し早めに東京駅到着。
 これで今回の乗りバス三昧も終わってしまった……




◆終わりに

 正直言って、買ったはいいものの乗れる路線、特に東北方面の路線が非常に限られていたおかげで関西・中国方面に行くしかなく、おかげでバスヲタが広島や出雲市に集結してしまったなど弊害(お前が言うなw)があったし、何より扱いに困った切符だったし、6日間全て使う人には「よくやるよ」と思ってしまったのも間違いなく。でもこうして終わってみれば、バスに乗っているだけとはいえ、まだまだ余裕あるというか休みが取れるのならあと1〜2日は乗っていたいと思ったのも、これまた事実。

 また次があるかは分からない切符だけど、もしまた発売されるのなら喜んで出かけたいと思う。でもその時は東北や九州方面の路線にも乗れるよう配慮していただきたい。共同運行のバス会社便にも乗せろとは言わないし、とりあえず乗れるのはJRバス運行便だけで構わないから。

 そうそう、出来れば3日間用15,000円というのも設定してくださいな、西日本JRバスさん。

 


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