稚内→東京、列車で日着レポ

 先日書いたように、飛行機ではなく列車でも東京〜稚内日着が可能ということで、実際に地べたを這いずって移動してみました。
 以下、簡単ですがレポします。

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◆2005/01/16


  
 1月16日(日)、夜明け前の稚内の町を駅に向かいます。

 こうして写真で見ると、とっても寒そうに見えますが、この日はそれほどではありませんでした。関東者にとって稚内=最北=一番寒いというイメージで見てしまいますが、実際には風さえなければ道央や道北の内陸部の方が寒さは厳しいようです。事実、前日いた旭川の方がキツかったですし。

  
 はい、この前で観光客が必ず写真を撮るという、お約束の画像ですね。(笑

 それほど寒くないといっても、待合室で早朝から営業しているソバ屋が嬉しかったのは言うまでもなく。(ぉ




◆No.1 稚内07:37発 スーパー宗谷2号 札幌12:35着

 改札口前に10人程度が並びだした7時15分過ぎに列車が入線、すぐに改札が始まります。

 
 お約束画像、その2。(ぉ

 この距離数はどうやら営業キロのようです。在来線より直線になっている新幹線の実キロは営業キロよりかなり少ないので、これから移動する距離はこれより小さい数字になります。といっても相当なものには違いないですが。

 
 お約束画像、その3。(笑

 最新車両ですが“幕”です。
 これがJR東日本なら確実にLEDになっていたでしょう。

 さて、時間はありますし車両の方も撮っておきましょう。

  
 261系ディーゼルカー。左が先頭6号車、右が後部1号車です。

 
 Tilt261のレタリング。

 261は型式、Tiltはその名の通り、カーブで車体を傾かせて遠心力を相殺させ、高速でコーナーを曲がるための装置です。ただし、スーパーおおぞらやスーパー北斗と違って、この車両と路線は簡易システムのため『FURICO』は名乗れないようです。

 
 2号車のシートは赤でした。

 全部で20人程度のお客を乗せ定刻7時37分に発車、いよいよ1500キロ先の東京(というか横浜)に向けて出発です。が、わずか3分ほどで次の南稚内に停車、ここでは稚内以上に大勢のお客が待っています。

 南稚内発車時の車内音。(隣のおばちゃんの靴音がうるさいですw)

  
 天気が非常に良くて南稚内〜抜海の車窓から利尻山と礼文島が望めました。

 宗谷本線一の景色が、この南稚内と抜海の間ではないでしょうか。人工物といえば線路だけで、ただただ原野の中を列車は進みます。しかも冬場には珍しく、雪原の向こう、日本海の向こうに利尻富士を見ることができたのは非常にラッキーでした。

 おまけ。

 かつて道北には宗谷本線の他に天北線というのがありました。旭川から稚内への鉄路は先にオホーツク海回りの天北線が開業、こちらが宗谷本線でした。その後、天塩川沿いの現宗谷本線が開業し、天北線はローカルへと転落。輸送人員的にはどちらも似たようなものだったのですが、天北線という別の名前が与えられていたため、こちらは国鉄時代に廃止されてしまいました。

 天北線、思い出画像。

   

 その天北線が分岐していた音威子府(おといねっぷ)に9時32分着。音威子府と聞いてソバを思い浮かべる人は、最近になって名物として知った人か、もしくは80年代までに北海道を乗り鉄で旅行したことがある人かのどちらかでしょう。以前はホームの待合室で営業していましたが、今は駅構内で営業しているようです。つーか、ここまで来て

 音威子府のソバを食べられないなんてー。(血涙

 興味のある方は『音威子府 駅そば』で検索してみて下さい。

 名寄到着10時18分、ここまでの約180キロに2時間40分かかりました。路盤改良とスーパー特急化による威力を発揮するのはここから先、札幌までの210キロを今度は2時間20分で走ります。そのせいか一気に乗客が乗り込み、車掌氏も「自由席車が混み合いましてご迷惑をおかけします」としきりにアナウンスしています。

 10時20分発車、それまでとは明らかに走りが違います。変速から直結1段〜4段(車でいうなら5速ギヤと同じ)へと、まるで車がシフトアップするかのようにギヤチェンジし、加速しながら並行する車をぶち抜いていく快感は堪えられません。(笑

 
 国鉄型車両では難所だった塩狩峠もハイパワーにものを言わせて難なくと走破。

 旭川からは函館本線、札幌までの136キロを電車特急であるスーパーホワイトアローより1分遅いだけの1時間21分で走破します。この間の表定速度(停車時間も含めた平均速度)は実に100km/h超。ディーゼルだってやればここまで出来るんです。(拳を握って

 そして、

 
 12時35分、定刻に札幌到着。

 しかし何というか、そのアレだ、ここって、

 俺の知ってる札幌駅じゃねぇ。(えー

 私の記憶にある札幌駅は地平で改札口から直接1番ホームに行けたし、改札横の二階に『ミカド』という喫茶店があったし。(アナタはいつの話をしてますかw




◆No.2 札幌13:17発 北斗14号 函館着16:48

 面倒になってきたのでここから先は適当に。(コラ

 ホームを降り指定券を取りに行ったら残りの指定席はわずかなので、変な席の指定より好きに選べる自由席というわけで、さっさと列に並ぶことにします。写真は撮れなくなってしまうけど、函館に着いてから撮ればいいでしょう。函館での接続時間は3分だけど写真ぐらい撮る時間はあるでしょうし。ただし遅れなければ、ですが。

 スーパーの名前が付かないところから、この列車は281系ではなく183系での運転です。この183系にはオリジナルバージョンと国鉄末期に造られた強馬力エンジンを搭載したN183系と呼ばれるハイパーバージョンの二種類あります。

  
 左、オリジナルバージョンのスラントノーズ。右、強馬力のN183系。

 北斗は130km/h運転に対応するためN183系が使われています。この車両には先程の261や281,283と同じように運転席横にロゴが入っています。その名も、

 HET183

 何となくパッとしないように感じるのは私だけでしょうか。(笑

 ほぼ満席で札幌出発、次の新札幌で数名、南千歳で飛行機からの乗客が一気に乗り込み、自由席は通路まで一杯になってしまいました。が、それも東室蘭まで、その先はドンドンお客が減っていきます。さすがに全員が函館まで行くわけじゃありません。

 
 昔はほぼ全員が函館〜本州連絡の乗客だったのですが……

 
 伊達紋別付近で太平洋。上の利尻とはちょうど対角線の位置でしょうか。

 途中、どうもスピードが上がらないなと思ったら、案の定、徐行区間があったようで函館には3分遅れで到着。隣には八戸行きの白鳥30号が発車を待っているため、写真を撮るどころか飲み物を買っている時間すら無いようです。

 函館到着時の車内アナウンス。

 どうでもいいことですが、昔と全く変わっていないチャイム(オルゴール)音に感涙です。特に中途半端で始まり中途半端で終わる『アルプスの牧場』が、もうね、昔のまんまですわ。




◆No.3 函館16:51発 白鳥30号 八戸19:49着

 ホームのアナウンスが「お近くのドアからご乗車して下さい」と騒いでいるため、何も出来ずに乗り込みます。待たないなんてことはないでしょうが、慌ただしいことには間違いありません。ま、遅れは青函トンネル内で回復出来るでしょうし、八戸で9分ありますから、そこで写真を撮ればいいでしょう。

 今度の車両はJR東日本のリニューアル485系、この型に乗るのは実に久しぶりな気がします。が、席に座った瞬間、

 狭っ

 そしてシートが、

 固っ

 もうひとつおまけに

 寒っ

 シートが狭いのは昔の国鉄型だから仕方ないですし、シートが固いのはJR東日本だから仕方ないですし(ぉぃ)、寒いのは、やはり北海道専用モデルと内地向けの一般車両の差といったところでしょうか。

 
 喫煙指定席の4号車はガラガラでした。

 列車は江差線から海峡線に入ります。江差線内は気にならなかったのですが青函トンネルにはいると乗り心地が気になります。路盤はしっかりしている分、車両のボロさが出てしまうようで、お尻に振動が直接伝わってきます。DT32の乗り心地ってこんなのだったかなぁ? でも、最近の軽量車両のフワフワした乗り心地と比べるとドッシリしているので、個人的には嫌いじゃありません。

 トンネルを出ると雪が降っていました。結局遅れを回復出来ずに青森到着、青森から進行方向が変わります。前後の人が非協力的だと何とも言えない鬱イベントになってしまうのですが、今日は空いているので近くの座席をまとめて回転させましょう。

 雪はだんだん激しくなり、それと同時に列車の遅れも酷くなり、八戸には8分遅れで到着。どうやら今度も何も出来ないようです。




◆No.4 八戸19:58発 はやて30号 東京23:08着

 そして最後は新幹線、今回の東京〜稚内日着を可能にした立役者です。ラストランナーということ、また少しでも疲れを取りたいので、ここはグリーン席を奮発してみました。在来線のグリーン席はちょっと広いだけで、正直、値段分のメリットを感じないのですが新幹線となれば別です。巨大な座席と巨大なシート間隔、そして、やまびこには無い『はやて』ならではのウェルカムサービス(おしぼりと各種ドリンク類)は、プラス4000円の価値が十分あるといえるでしょう。

 結局6分遅れで発車、八戸〜盛岡を乗るのは初めてなのですが、もう既に夜なのとトンネルが多い区間なので、あまり新鮮な気分はしません。新幹線の欠点は、どの路線に乗ってもみんな同じに感じるということでしょうか。

 
 何も写真がないのも寂しいので、盛岡で『こまち』併結光景。

 盛岡からは既存区間ですし、シートを倒しフットレストをひっくり返して、275km/hの揺れに任せてしばらく休むことにします。

 大宮の手前で目が覚め、相変わらず長く感じる大宮〜上野を過ぎるとゴールはもう近くです。

  
 遅れもいつの間にか回復して、無事、東京に到着、本日の列車はもうありません。(笑




 まとめ。

 東京〜稚内を列車で移動なんて非現実的もいいところでしょう。詳しく計算していませんが、おそらく列車の方が値段も高くなりそうな気がしますし。ただ、東京〜札幌で見た場合、天候の関係で飛行機が飛ばなかった場合、空港で天候回復を待つのなら、こういう選択肢もあると思います。札幌まで(から)なら昼過ぎでも十分間に合うわけですから。

 そして何より、鉄好きならバリエーションに富んだ列車(下りならスーパー白鳥やスーパー北斗が加わります)に乗れますし、なかなか楽しかったのも間違いない事実です。

 これを読んで興味がわいた貴方、さぁ、どうですか?(笑



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