めぐり、ひとひら。


  • タイトル めぐり、ひとひら。
  • ブランド キャラメルBOX
  • 発売日 2003/09/26

 三年前、主人公を守って死んでしまった義妹のこまが“黄泉がえる”ことから始まるストーリー。ゲームは、お互い足りないものをいつも補うように暮らしてきた主人公とこま、そんな二人をずっと見続けてきたこりすの三人をメインにして伝奇が絡みながら進む。

 この作品の特徴を簡単に言うと、どうにも抽象的な言葉になってしまうが「綺麗なストーリー」、このひとことに尽きる。どのキャラも、皆、純粋で一途。その一途さは、決して自分の想いを相手にぶつけるためのものではなく、あくまでも相手への“思いやり”から来るもの。「大好きなお兄ちゃんのため」「大好きなお兄様のため」「尊敬する主(あるじ)のため」、そんな彼女たちだからこそ、ときおり溢れ出す本心はプレイヤーの心に染みわたるとも言える。主人公を含めて、それまでが決して幸せとは言えない人生(人でないものも多いが)なキャラ達だけに、どのラストも「この二人が、どうか幸せになれますように」と願わずにはいられなくなる、そんなストーリーのゲームである。

 普通、エロゲで描かれる人間関係というのは、主人公を中心として各ヒロイン達と放射状の関係で終始するものが多いが、このゲームでは、それに加えて女の子同士の横の繋がりも描かれている。長すぎる共通ルートというか殆ど一本道というのが欠点として上げられる『めぐり、ひとひら。』だが、もし○○シナリオ、××シナリオといった形で分割し、結果として横の繋がりが希薄に感じてしまうようであれば、それは絶対に勿体ないと思う。

 あと、このゲームでの選択肢は、主人公の行動を選ぶものではなく、読みたい先の文章を選ぶものになる。よって、エンディングのためには上の選択肢、でも、読みたい文章は下の選択肢というジレンマに何度となく陥ってしまったことを記しておく。また、欠点と言うほどのものじゃないのだが気になったこととして、CGの一部で人物の立体感が無く、どうも平べったい印象、もっと言ってしまえば紙の人形が置いてあるようなCGがあったのは残念。もっとも、気にしだすと気になるという程度で致命的と言うほどではないが。

 こういう「綺麗なストーリー」のゲームでは、えてして「若い人(純粋という意味で)向け」と称されることが多いが、それには真っ向から反論したい。幾多の屍を乗り越え、仕事と生活に疲れ切ってしまったおじさん(何?)ほど、こういうお話には弱いのである。(笑



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傷モノの少女 〜傷モノの学園・外伝〜


  • タイトル 傷モノの少女〜傷モノの学園・外伝〜
  • ブランド RaSeN
  • 発売日 2003/12/12

 これの前にプレイした『淫乳女子校生』のヌルさに、却って欲求不満が高まってしまい急遽購入したゲーム。

 このゲーム、鬼畜凌辱シーンだけを見れば充分満足できる。女の子の悲鳴がメインでグランドフィナーレですら和姦がないえちしーんといい、最後まで嫌がり決して堕ちないヒロイン達といい、鬼畜絵を長年描いてるだけあって手慣れた感じの浅賀葵氏のCGといい、やはりRaSeNは鬼畜スキーのツボをしっかり押さえてるなというのが印象。ところが、一歩ストーリーの方に目を向けると、主人公や女の子達の心理描写が奇妙に中途半端なため何ともモヤモヤしたものが残ってしまう。ゲーム序盤での主人公と女の子達の関係、キンタとの親友関係、そして中盤以降、キンタに流されて犯罪に染まっていく心理描写、好意を抱いていた人からレイプされてしまうヒロイン達の心理描写など、ここら辺をもっと深いところまで描いてくれれば、あの後味の悪いエンディングが更に生きたものになったわけで非常に惜しいとしか言いようがない。

 CG、浅賀葵氏担当分はさすがのひとこと。特に表情は「判ってるな」という印象。ただ、絵そのものには満足できるが枚数は少な目。基本的に1えちシーン1CGでプラス汁差分と表情差分といったところなのが残念。個人的には1シーン3枚のCGが欲しいのだが、これは高望みなのだろうか。また、中には女の子の表情すら変わらず白濁液だけが増えるという、RaSeNの悪しき伝統(笑)を未だに引きずっているのも気になる。あと、もう一人の宗田しんめ氏の担当分については……ええと、将来に期待ということで。(ぉ

 一級の陰鬱ゲームになれる下地は充分出来上がっているのに、それが生かされていない作品。真の鬼畜スキー(私は決してそうじゃないというのを大声で言っておくw)の方なら、そんな心理描写などウザイだけと言われると思うが、鬼畜だけ犯るだけのゲームはいくらでも存在するのだし、もっとプレイヤーを深みに陥れるゲームをプレイしたいのである。


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淫乳女子校生・凌辱指導要領


  • タイトル 淫乳女子校生・凌辱指導要領
  • ブランド May-Be SOFT
  • 発売日 2003/11/21

 急に鬼畜系がやりたくなって購入したゲーム。

 このゲームには『凌辱編』と『邪道編』のふたつある。まず『凌辱編』では主人公の性格がかなりおちゃらけたものになっている。一人称が「オレ様」だったり、会話の最中に妄想世界へトリップしてしまい、女の子から小馬鹿にされたりと憎めない間抜けな悪役といった印象。そのせいか、一部を除いてヒロイン達も主人公に対して少なからず好意を持っているようで、最初こそ嫌がるものの、ぇちの回数を重ねると殆ど和姦状態になりラストはハッピーエンドという展開。ハッキリ言って、あまりのヌルさに「何これ?」状態(笑)。恋愛系ゲームに少しでも鬼畜シーンがあると嫌がる人が多いように、鬼畜系ゲームにラブラブハッピーエンドなんぞ私は見たくないのである。(暴言?w

 次に『凌辱編』をクリアすると行ける『邪道編』、こちらでは主人公が典型的鬼畜系の性格になっており、各ヒロイン達も毛嫌いしている状態。やっていることも、首を絞めたりとかかなりハードで、それなりに満足できる出来。とは言っても『凌辱編』の印象が悪すぎで、結局最後まで燃えず終いになってしまったのが辛いところか。また、タイトルに『淫乳』とあるが、CGの綺麗さこそあるものの、特に拘ったシチュエーションがあるわけでもなく中途半端な印象なのも辛い。

 あと、このゲームでは審査がソフ倫ではなくメディ倫になっている。あまり詳しくは判らないが、どうやらソフ倫に比べて緩いらしく、モザイクも小さいものになっている。特にお尻の穴にはモザイクはかかっていない。が、ウ○チにもモザイクがないので(邪道モザイクというシステムで消すことは可能)、そういうのに弱い方は注意が必要。まぁ、無粋なテキストの伏せ字やセリフのピー音なども一切無いので、声優さんに詳しい方なら、長崎みなみ嬢や北都南嬢と言った有名な人が、そのものズバリを喋ってくれるという楽しみはあるだろう。

 『凌辱編』と『邪道編』に分けなければ、もう少し違った印象を持ったかもしれないが、正直言って期待はずれなゲーム。鬼畜初心者向きといったところだろうか。


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