はっきり言って、これほどまで『ラスト不要』『ストーリー不要』と思わせてくれたゲームも珍しいんじゃないかと思われ。ファーストプレイ時、そのあまりにも取って付けたようなラストの展開に印象最悪。これなら、いっそのこと桜の木の下での少年と少女のやりとりや、主人公のことを忘れてしまうといった物語の核となる部分を全て無くし、ヒロインの女の子たちと日常のままエンディングを迎えてくれた方が、ずっと完成度は高かったと思う。二周目以降、既読メッセージをスキップさせると印象はガラリと変わり、一気に楽しいゲームになるのが何よりの証拠。 まぁしかし、確かに物語こそアレだが、キャラはサブキャラを含めてしっかりと立っているため非常に魅力的かつ好印象。特に青葉の「べらんめぇだよ」「てやんでぇだよ」「しゃらくせぇだよ」等は、なかなか殺傷能力の高い強力兵器でもある。(笑) あと、声を当てている男性声優陣、声優については殆ど知らないのだが、もしかすると物凄く有名な人を使っているんじゃないかと思わせるほど上手く、特に麦兵衛の「ノーフューチャー!!」には不覚にも大爆笑してしまったことを記しておく。(ぉぃ 正直、お話の他にも主人公の性格とギャグセンスが私には合わず苦痛でもあったのだが、世間での評価は好評なようなので気にしなくていいかと思う。何より、このゲームはヒロイン達とのドタバタ日常を楽しむゲームであろう。 ところで「ぷじゃけるな」って、どこの言葉ですか? 戻る トップまで戻る |
みなもENDとひなたENDのみクリアの暫定版ということで。 全体的なお話は決して悪くないと思う。ゲーム前半、友達同士でそう言う言い方はしないだろうというセリフの堅さとか、いきなり出てくる『力』の話でプレイヤーが置いてけぼりを食らったりとかはあるが、基本的に学園恋愛モノお約束なシーンがてんこ盛りでプレイしていてなかなか楽しい。そして後半、一転して女の子が血みどろになる展開は個人的には大歓迎なのだが、いかんせん、状況を全てセリフで説明しようとするテキストに一気にテンションが下がる。10説明したいことがあったとして何も1から10まで全部を説明する必要はなく、もっと情景描写を織り交ぜたりプレイヤーの脳内補完力に任せるのもひとつの手だと思うのだが…… ちょっとキツイ言い方をすれば、「伝えたいこといっぱいあるの」とクレヨン握ったのはいいけれど、力みすぎて真っ黒になったスケッチブックを見せられた、そんな印象が残るゲームである。 戻る トップまで戻る |
もしも、このゲームが三年前に出ていたとしたら、どういう評価をされていたのだろうか。 発売前、シナリオライター氏が不幸な事件に巻き込まれ、話題になってしまったゲーム。もっとも、私はそれでこのゲームの存在を知ることが出来たのだが。 ゲームは前半がドタバタ学園もの、後半は不思議世界(伝奇系?)が入る、『ONE』を一連とする流行を飛び越えた定番もので、正直「またか」という印象もなくはない。さて、前半の日常部分のやりとり、特に梗や男友達二人とのアツイドタバタはなかなか楽しく、繰り返しプレイでも余り苦痛を感じずにすむ。そして本質の後半、キャラによって差はあるが、終盤近くになっての“痛さ”は相当なもの。しかしその先、クライマックスでどうにも盛り上がらないのが一番の問題。『ONE』を彷彿させる“痛さ”で盛り上げ、「さぁ、どんな感動を見せてくれるんだい」と期待していたところに、やや強引なエンディングを見せられるわけで、この盛り上がった気持ちをどこにぶつけたらいいのかと、何とも“感動し損ねた”という欲求不満が残ってしまうゲームでもある。個人的な感情で言えば、無理にハッピーENDにする必要はないんじゃないかと思う。 他にも立ちキャラからイベントCGに移ったとき「あんた、誰?」と言いたくなるぐらい顔が違ったり、テキストで三年イコール三回忌になっていたり(二年後の法要が三回忌)、決して悪くはないけれど、いささか食傷気味なI'veサウンドなど、何かとマイナス面ばかりが目立ってしまうが、実は感情的には結構好きという不思議な作品でもある。気に入らないのはラストだけで、特に梗や由衣シナリオでプレイヤーが感じる“痛さ”は、すごく好きだったりする。それだけに、ラストでもう一工夫が欲しかったと思ってしまうのである。 最後に、水子ネタは笑えませんって。・゚・(ノД`)・゚・。 戻る トップまで戻る |
キャラの魅力が際立っていた『たいせつなうた』から1年8ヶ月。Q-X待望の新作。 このゲームをシナリオだけで評価してしまうと、長すぎる共通ルート、個別イベントが乏しい、ラストが今ひとつ説明不足など、ちょっとつらい結果になってしまうかもしれない。しかし、それらを補って余りあるのがキャラの可愛らしさ。コロコロ変わる彼女たちの豊かな表情は見ていて飽きず、特に目を閉じたり目線を外してから照れるといった一連の表情の細やかさは好印象。シナリオ上で強烈な事件が起きる話でもないが、どのキャラのラストも見ているこっちがニヤついてしまうゲームで、パッケージ裏にある『あったかHな純愛AVG』に偽りはないと思う。ただ、それだけに、キャラの可愛らしさを生かした個別イベントがもっと欲しかったのも事実なのだが。 キャラ的にはどのキャラも可愛いのだが、やはりここは凛子を挙げねばならないだろう。前作でも実妹シナリオに妙に力が入っていたが、今回は更にパワーアップ。普通、“実”となればえちシーンは入れられなくなってしまうのだが、このゲームでは「ラウンダー」という仮の人格を使ってえちしたりとか、ひとりえちをお互い見せ合ったりとか、ウェディングドレス姿でのキスシーンとか、ある意味、倫理規定の限界に挑んでいるとも言えなくはない。また、えろげ的お約束な普通の妹(笑)と違って、非常にクールな性格をしているため、妹属性を持っていないプレイヤーの方が壊れやすいのも特徴か。私も含めて。(ぉ システムに関して、レビューサイトの中には「クソ」呼ばわりしているところもあるが、取りあえず必要最小限のものは全て揃っているし、少なくともCtrlキーに重しを載せてメッセージスキップをしていた世代からすれば特に大きな問題はない。というか、人の欲望には際限がないんだなと言うのを実感している次第。 ゲームはシナリオが全てという人には勧めにくいが、魅力的なキャラとのやりとりをマターリと眺めているには最適なゲーム。一度、お試しあれ。 プレイ時の日記はこちら。 戻る トップまで戻る |
背景CGの遠近感の狂い、背景と立ちキャラ絵のバランスの悪さ、少ないCG、使い勝手が悪すぎの素っ気ないシステム、誤字脱字、クライマックスで突如服が替わったり、カプチーノは脱着型ハードトップで幌じゃない(笑)等々、とにかく細かい不満はいっぱいあるが、進めていくうち、そんなことはどうでも良くなってしまったほど気に入った作品。 ダムに沈む村を舞台に、村での最後の夏を過ごす少年少女達のストーリー。ゲームは、恭生視点と貴理視点が交互に切り替わりながら、彼らの純朴で儚くて切ない恋物語が繰り広げられる表ルートと、その表ルートの出来事を冬子視点で進む裏ルート、そして、OMAKEとは名ばかりでちっともオマケじゃない(笑)エピローグにあたるOMAKEの三段構成。 各キャラとも微妙な立場にいるせいか、誰かと誰かがくっつけば他の誰かが悲しむといった展開。しかも悲しむ方の心理描写もやたらと細かく描かれているため、恋愛系と言うより失恋系ゲームと言った方がいいか。特に表ルート有夏ENDの貴理や、裏ルート冬子ENDなどは切なさ大炸裂と言っても過言じゃないだろう。とは言っても決して後味の悪いものはなく、むしろ彼らの前向きな姿勢に爽やかさすら感じるゲームである。まぁ、最近流行のギャグ満載のテイストや泣きといった盛り上がりの要素もないため、中には恐ろしく地味で平凡で退屈な作品と思う方もいると思う。でももし、彼らのそのあまりにも純粋で綺麗な心に触れて共感できたとすれば、きっと貴方にとって、遠い昔に失ってしまった“何か”を思い出すことが出来る貴重な作品となるであろう。80年代に青春を過ごした人には是非プレイして貰いたい。 ところで、このゲームの主人公って誰ですか?(笑 プレイ時の日記はこちら。 戻る トップまで戻る |